艦これRPG『駆逐艦「○○」、着任しました!』

【シナリオスペック】

GM、PL1人、及び机上演習用ソロシナリオ
テストプレイ済
使用:『着任ノ書』
艦娘人数:1人
プレイ時間:1時間~3時間(RPによる)
リミット:1サイクル
任務:1、艦隊生活に慣れよう(PCシーンを1回達成する)
  :2、艦娘を救出する(艦隊戦で勝利する)

【あらすじ】

駆逐艦「PC」(以下、PC)はとある鎮守府の前にいた。
その鎮守府は「鎮守府名」(以下、鎮守府)という。
PCは、今日からこの鎮守府に配属されることになったのである。
この鎮守府でどんな生活をすることになるのか?
自分以外にはどんな艦娘がいるのだろうか、自分は彼女たちと仲良くなれるだろうか?
そんな期待や不安を抱えながらも、PCは鎮守府に到着する。
兎にも角にも、まずは提督に着任報告だ。
着任報告の為に提督執務室を訪れ、提督へ着任報告を行う。
そして、PCは驚きの事実を伝えられる。
新造の鎮守府のため、艦娘は、PC1人だけしかいないと提督は言うのである。

駆逐艦「PC」の運命や如何に。

【導入フェイズ】

【場所:鎮守府正面玄関】 
PCはとある鎮守府の前にいた。
PCは、今日からこの鎮守府に配属されることになったのである。
まずは提督に着任報告をするために執務室に行こう。

【場所:提督執務室】
「ああ、キミがPCか、○○鎮守府にようこそ。」
「私がこの鎮守府の提督だ。新米ではあるがよろしく頼む。」

(PCの自己紹介等)

「では、早速だがキミに辞令がある。」
「PC、君を私の秘書艦として任命する!」
「何を驚いている? キミもここに他の艦娘がいないことを疑問に思っただろう?」

確かに、執務室に来るまでに他の艦娘の姿は見かけなかった。

「この鎮守府に今いる艦娘は君だけだ。従って、秘書艦も君になる。当然だろう?」
※鎮守府に艦娘がいない理由は自由に考えてください。長期遠征、初期艦として等。
「安心するといい。新造の鎮守府、秘書艦といってもすることはそう多くはないよ。」
「では艦隊名を決めよう。もちろん旗艦は君だ。」
「新たな艦娘が着任したらこの艦隊に配属されることになる。いい艦隊名を考えてくれよ?」

(艦隊名決定)

「君が着任して初めての任務は、まずはこの鎮守府での生活になれることだ。」
「ここに配属されたばかりだ。まずはここの環境に慣れることから始めようじゃないか。」

(任務1発生)

「そうだな。まずは自分の部屋の掃除から始めると良いんじゃないか。」
(自室の鍵を渡される)
「では、○○艦隊(以下、PC艦隊)これからよろしく頼む。」

最後に感情点の処理、PC/提督は相手に好きな駆逐艦娘を選んでください。
ここで選択した艦娘が後にシナリオに関わる重大な要素となります。
PCにとって大切だと思われる艦娘を選ぶと良いでしょう。
なお、提督はPCに1点の感情点を持つものとして扱います。

【鎮守府フェイズ】

※シーンは合計で3シーン行う。イベント、PC、イベントの順番で処理する。

イベントシーン:鎮守府の掃除
指定個性《衛生/航海11》or《マジメ/性格5》
「これから、自分が生活を送る場所。まずはキレイに掃除しなきゃ!」
達成:シーンプレイヤーのPCは、好きなアイテムの中から一つ選び、それを一個獲得する。
残念:サイクル終了まで判定に全てのマイナス1の修正が入る。

PCシーン:通常のPCシーン決定
着任ノ書P217(抜錨ノ書P90)の「イベントカードの記入」に従う。
「今日は何をしようかな?」

イベントシーン:謎の救援無線
指定個性《暗号/航海2》
「PC!緊急無線だ! 『救援求ム。』 詳細は、……クソッ、暗号が、ええと……。」

【場所:提督執務室】
PCは何らかの理由で提督執務室に来ている、という状況からシーン開始。
鎮守府に「導入フェイズで感情点を上げた艦娘」から救援無線が送られてきた。

『鎮守府近海で深海棲艦の偵察隊と遭遇。弾薬も尽き、どうすることもできない。』

敵の詳細、配置情報は暗号化されているが、微妙な齟齬があり解読できるか分からない。
さらに詳しく情報把握ができるだろうか?
達成:決戦フェイズの戦闘を丁字戦有利の状態で開始できる
残念:決戦フェイズの戦闘を丁字戦不利の状態で開始しなければならない

提督は、神妙な面持ちでキミに言う。
「聞いての通り、鎮守府近海から艦娘の救援無線をキャッチした。」
「PC、出撃命令だ。ただちに救援に向かい。深海棲艦から艦娘を助け出してくれ!」
(任務2の発生)

【決戦フェイズ】

敵編成:駆逐イ級 2体 等級はなし
勝利条件:敵1体以上の大破・轟沈
敗北条件:勝利条件を満たせなかった、あるいはPCが轟沈判定になる

特記:「救援対象の艦娘」は、PCに対して1点の感情を持っているものとして扱う。
   自身を助けに来てくれた艦娘に対して、感情が動かないわけがないのである。

【終了フェイズ】

[勝利]
■敵1体以上の大破・轟沈
敵の撃退に成功し、PCは無事艦娘の救助に成功した。
彼女はどこの鎮守府にも所属していないはぐれ艦娘らしい。
※ここの設定は提督が自由に考えてください。もっとシリアスな設定にしてもいい。
彼女はPCの鎮守府に所属することになった。君は君自身の力で新たな仲間を得たのだ。
これから、寝食を共にする艦隊の戦友、……ともだち。
さあ、君たちの深海棲艦との戦いはまだ始まったばかりだ。
GOODEND
・鎮守府の全資材を+10する
・経験点50を獲得する
・艦隊にNPC「導入フェイズで選んだ艦娘」を追加

[敗北]
※敗北の演出は二通りある。条件に合う方のエンディングを行う。
■敵を1体も大破・轟沈出来なかった場合
PCは敵を撃退することができなかった。
しかし、敵の砲弾の中、なんとか艦娘の救助に成功する。
二人とも大破状態ではあったが、かろうじて生き残り鎮守府に帰還することができた。
救助した艦娘は一時的にPCの鎮守府に所属することになるだろう。
君たちの深海棲艦との戦いはまだ始まったばかりだ。
NORMALEND
・経験点50点獲得
・艦隊にNPC「導入フェイズで選んだ艦娘」を追加

■PC轟沈の場合
敵の放った弾はPCの元へ。これまでの戦闘で損傷を受けていたPCは避けることができない。
――これは、ダメだ。ここで、自分は沈む。
全てがスローモーションで動いてゆく。キミは、来る死を待つしかない。
その時、キミの目の前に救援を求めていた艦娘の姿が――
「貴方だけでも、生き残って。」
彼女はPCを庇って轟沈、PCは大破状態となる。戦闘終了。

敵も損傷していた為だろうか。
艦娘1人が轟沈する姿を見て、撤退していった。
後には、PCと、PCを庇って轟沈した艦娘の一部だけが海に漂っている。
※艦娘の一部:リョナ的な意味ではなく(それでもいい)、服の切れ端とか髪飾りとか。

PCは、救援を求めた艦娘を助けることはできなかった。
目の前でPCを庇い沈んでいったその光景を忘れることはないだろう。
そして、キミは―――。
BADEND
・フレーバーアイテム:「彼女の遺したもの」を獲得する
・個性《暗い過去/背景4》を短所として修得する
 ※個性が6つあった場合は一つ消して修得する
・経験点30を獲得する

【エピローグ】

エンディング後にどのような演出をするかはご自由に。
演出終了後、成長処理を行ってください。

シナリオは終わりです。お疲れ様でした。

【シナリオノート】

仲間を、何かしらのドラマを用意して増やせるシナリオが作りたかった。
例えば、不知火が早霜を救助する話。孤独な艦娘がかけがいのないともだちを得る話。
そんな展開になれば素敵だと思い作った。
エンディングが気に入らないという人もいるだろう。
そのような場合は自由に演出を変えてもらって構わない。
このシナリオはキャンペーンの始まりのようなものを意識している。
この先の物語は、鎮守府、艦娘の数だけあるだろう。
このシナリオが数多の物語の手助けになれば幸いに思う。

なお、Twitterで紹介していただけるときは「#艦これRPG」つけていただけると公式展開再開にも微力ながら繋がるかもしれません。私もこっそり確認して嬉しくなります。
よろしくお願い致します。

シナリオ製作者:トカゲッコー

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

ここまで読んでいただき感謝致します。それでは、良い艦隊生活を!

某年某月某日、西沢幸奏「Just One」を聴きながら

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