日記:2024年4月20日

〇晴れのち曇。朝、春眠の余韻冷めやらぬまま散歩に出た。往来の葉桜の緑がまぶしい。路には桜の花弁が散り落ち、踏み潰された花弁は汚らしく見えて厭になる。ほんの数日前まで人々は桜の花を見て有難がっていたのに、彼らにとって落ちた桜の花弁は路傍の花にも如かないらしい。
 ああしかし、私とて最初に目についたのは、潰された花弁ではなく葉桜なのである。

〇「芸術家は社会で何の役に立つのか?」「まさに、芸術家とは坑道のカナリアなのです。彼らはその感受性の高さゆえ、社会の動きを敏感に感じ取り、人々が知らず危険に流されようとしているその時、警鐘を鳴らす役割を負っています。」――ほんとうに?

この記事をSNSでシェアしたい!

コメントしてみる