日記:2024年2月3日

〇晴れのち曇り。
 早朝にお城まわりを散歩する。雲一つない青空の下を歩いていると、東から朝陽が昇ってくるのが見える。陽光は眩く、冬の朝の冷えた体に温かい。こういう朝は生物元来のよろこびのようなものを感じられて好ましい。
 帰途、遠方に望む東の山脈の頂上が、雲で隠れていた。

〇昼から祖母の家に行く。空は曇模様となっており、ぽつぽつと雨も降ってきた。
 祖母の家は祖母の亡くなって以来、人は住んでいない。母や叔母が数日と経ず行き、片付けやら仏壇の世話やらをしているが、いずれはこの家も手放すことになる。かくして、祖母やその家族の生きた歴史は薄れ消えゆくのである。

〇祖母の家で昼飯にケンタッキーで買ったフライドチキンを食う。祖母は生前、濃い味の食を好んだ。ケンタッキーのクリスピーも好物で、土産に買っていくと喜んでいた。私は仏壇にクリスピーを供え、何の気もなくその前でフライドチキンをむしゃむしゃ食べていたのだが、ふとその場面を客観視してみると、まだ骨壺を出している仏壇の前で鶏肉をむさぼり、骨をしゃぶっている私の姿は妖怪じみている。
 祖母もその様を見、さぞ呆れていることだろう。

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