日記:2026年2月12日

〇晴れ。祖母の骨が墓石の下へ納まった。これにて祖母の家にある仏壇はうつくしい只の木の箱となった。もうあの家で拝むこともない。
 週末は祖母の家に行き、片付けるために家具の解体等を行なう。祖母の家は昭和前期からある貸家で、一家が50年程住んだ家なのだと私の母から聞いた。50年――私にすれば気が遠くなる年月の生活に費やされた家が、あと一月もすれば町に多くある空き家のひとつになるとは。
 何分ふるい家だから、次の入居者もおそらくいないだろう。もしかしたら、取り壊されて学生向けのアパートでも建つのかもしれない。
 が、それら後のことは私に一片たりとも関係がない。関係なくなってしまうのである。

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