日記:2025年12月13日

○晴れ。日がな寝ていたおかげで風邪の症状は殆ど治った。薬の服用は続けているものの、小康を得たと言ってよい。

○インドの図書館学者にランガナタン(Shiyali Ramamrita Ranganathan, 1892-1972)というひとがいる。司書課程を受けた者であれば知らぬ者はいない名で、「図書館学の五法則」(あるいはランガナタンの五法則)という、今日の図書館サービスにおける規範をつくった。
 以下、その五法則を引用してみる。

第一法則:Books are for use.
     図書は利用するためのものである。
第二法則:Every reader his or her book.
     すべての読者にその本を。
第三法則:Every book its reader.
     すべての本をその読者に。
第四法則:Save the time of the reader.
     図書館利用者の時間を節約せよ。
第五法則:Library is a growing organism.
     図書館は成長する有機体である。

 この普遍的かつ高潔な、あるいは理想を現実へ接続しようとするかのような規範は「図書館の自由に関する宣言」や、「ユネスコ公共図書館宣言」おいてもその血脈をみることができる。
 かつて私は図書館に焦がれ、司書課程を学んでいたときはこれを諳んじられたのだが、図書館員としての身分を離れ、時折、利用者となる側になった今、ふと、これらの宣言を忘れてしまったことに気づいた。
 気まぐれにふたたび見たが、かつての情熱を思い、胸を熱くするものがある。そして、その情熱はまだ自らの内に灯っているということも。
 近ごろは専ら古本や電子書籍ばかりを読んでいたが、今度の休日にでも町の図書館を訪ねてみようと思った。
 とはいえ、利用者としての私は、時間の浪費を豊かなことと思うけれども。

この記事をSNSでシェアしたい!

コメントしてみる