〇晴れ。猛暑。朝散歩途中に護国神社に参拝する。先週の夏越の祓で出ていた茅の輪は当然ながらもう片付けられていた。その代わり――というわけではないだろうが、神社の軒下に風鈴が幾基か吊るされていた。暑さにあえぐような日であっても、風鈴の舌が風にちらちらと揺れ、鈴の音が鳴れば涼を思い出す。
そう、思い出すのである。私は暑さに意識を向けるあまり吹く風の清涼に不感になってしまうのだが、風鈴の音が聞こえ、舌の揺れるのを見、そこでやっと涼しげな風の吹くのを感じる。
こうした経験から、私は、風鈴とは意識にはたらきかける道具であると捉えている。