〇朝、祖父が倒れた。病院へ搬送されて検査や診察を行なった結果、どうやらアルコールによってもうろうするなかで転倒したのが原因らしい。また、誤嚥性肺炎を患っていることも判明した。急な入院で最も苦労するのは病人の身内である。
〇天気雨。夕、帰途に春陽さす青空から凄まじい雨が降ってきた。なにせ急な雨だから、私と同じく帰途に就く人々は皆小走りになり、下校中の学生と思われる集団からは喚声が聞こえた。
バケツをひっくり返したような天気雨では、さすがに狐の嫁入りから想起される妖しさはかけらもない。
狐ではなく濡れ鼠となって家に着き、今日という日の望ましからぬ出来事の連続に嘆息していたが、春空と滂沱の雨のなかに、美しい二重の虹が架かるのを見た。
総じて色々とあった日だが、まあ、不幸ばかりでもない。
〇ミア・カンキマキ著/末延弘子訳『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』読了。面白かった。