〇晴れ。早朝午前六時三一分頃に地震あり。先ずスマートホンから緊急地震速報の警報がけたたましく鳴り響き――数秒遅れて揺れがきた。
家中総出で玄関の扉を開けたり火元の確認をした。喫緊のやるべき事を済ませてNHKを見ると、震源地は石川県能登、最大深度は五強。今年の元日に起きた能登半島地震を彷彿したのは、私だけではないだろう。
蓋を開けてみれば、私の住む地域は震度二もないほどの微震だった。脳内で想起された能登半島地震の記憶――ほうぼうのていで玄関の扉を開けたり、本の山を抱えたり――を想起し、実際以上に揺れを強く感じたらしい。
〇今年の誕生日はスマートホンから鳴り響く緊急地震速報から始まった。
こう書くと何か物語の始まりを思わせるが、当然現実に大したロマンはない。むしろ祝いの雰囲気を地震がかっさらっていき、『そんな場合じゃない』という気分にさせられる、とんだ誕生日だった。
むろん、身の回りに大きな被害の無かったのは喜ばしい。