日記:2025年3月13日

〇濃霧のち晴れ。朝から濃霧により外は一面白い靄がかかっていた。午前中に霧は晴れたが、大気に混じる花粉と黄砂は消えず、今日も終日ダイソンの空気清浄機がウワァンウワァンと唸っていた。

〇五条紀夫『クローズドサスペンスヘブン』読了。面白かった。
 メイドさんがいる。たまらない。メイドさんがいるとそれだけで嬉しい。ミステリーに登場するメイドさんはメイドさんであるので全幅の信頼を置いてよい。登場人物皆怪しくともメイドさんだけは怪しくないのだ。――
 「館ものクローズドサークル」の特殊設定ミステリー。
 どう特殊設定かというと、物語開始時点で主要な登場人物は皆死んでいる。彼らは目覚めたら館のある奇妙な閉鎖世界(天国)にいて、皆生前の記憶は朧げなのである。そんな死後の世界で奇妙な集団生活を送りつつも、彼らは自分たちの死の真相を探ってゆく――というお話である。
 特殊設定ミステリーの醍醐味に忠実で、ひとつの推理が空振りすれば新たな設定が開示され、その設定により推理を修正し、その繰り返しにより少しずつ真実の輪郭が浮かび上がってくる過程が楽しい。
 この過程を読み進めていく時間が、まことに愉快だった。

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