日記:2025年1月14日

〇晴れ。連休明けの仕事はつらい。というより、喉の調子が悪い。以前の咽頭炎のような感じはしないが、長く苦しんだ喉だけにあまり良い傾向ではない。
 予防に葛根湯を飲んだ。今日は暖かくして早めに休むとする。

〇宮本昌孝『春風仇討行』読了。
 表題作「春風仇討行」「一の人、自裁剣」「蘭丸、叛く」「瘤取り作兵衛」の四篇が収録された時代小説短篇集である。
 どれも出色だが、なかでも「春風仇討行」と「瘤取り作兵衛」の二つがたまらなく面白い。
「春風仇討行」は、清冽な女剣士が父の仇討をする話なのだが、女剣士と春風のごとき青年との青春物語の趣きもある。仇討と恋愛――これら相反する性質を持つ出来事が、物語の最後に結実し、清々しい心地を残す。
「瘤取り作兵衛」は、前者とうってかわって古武士の矜持の物語。かつて明智の若き姫の警護役であった古武士も今は昔。主の謀反と秀吉からの恩赦に忠義を尽くし、世の隅にぽつりと余生を過ごす身が、己の武名を――その背景にある忠義を守るため再び戦場に身を投じる。既に過去の人である古武士が、それでもなお矜持を守り、命を賭ける理由を知るときの感動ときたら、たまらない。

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