日記:2024年7月3日

〇雨のち晴。正午には雨もすっかり上がり、蒸し暑い夏の日となった。あまりの暑さに勤労意欲など吹っ飛んでしまう。

〇本日、日本銀行券が改刷された。ちなみに「改刷」とは馴染みのない言葉だが、札の絵柄、デザインが変わることを言うらしい。
 新たな日本銀行券の肖像画となった人物は以下――一万円札をこれまでの福沢諭吉から渋沢栄一に、五千円札を樋口一葉から津田梅子に、千円札を野口英世から北里柴三郎になった。しかしまあ、野口英世はまだしも、福沢諭吉や樋口一葉をカネに描こうとよくも考えたものである。
 余談だが、新札の一万円札と千円札のアラビア数字の「1」のフォントはそれぞれ異なるものとなっている。これがダサいと言われているのを目にし、むろん日銀もなんらかの意図あってのことだろうと思い調べてみたら、どうやら数字を認識に困難がある人たちにも配慮する意図のデザインだという。つまり、もしいま私が脳機能になんらかの障害を来し、数字の桁数を認識するのが困難になっても、「1」の形の違いから、手に持つ札が何円札であるかを難なく判別できるわけである。
 セルフサービスの機械にありがちな、オシャレだが一見しただけではまるで操作方法のわからないマシンなどに貼られた店員手製の操作手順を示すメモなどを時折見かけるが、私はこのメモにある種の美があると思っている。つまり、メモとは客のサービスの利用を合理化するものであり、これは客に対する誠実さとも思えるのである。
 私はデザインをまるで知らない門外漢だが、デザインとは、そのモノを利用する人間にとって合理的であることが大前提になると考える。とすれば、一万円札と千円札の「1」のフォント違いは、紙幣のデザインとして正しい。少なくとも、改刷以前の紙幣より。
 ダサいなんて、とんでもない。

〇夕、仕事から帰って夕飯を済ませてから、日が落ちてきたのを見計らって小一時間ほど散歩した。途中、道路脇に設置された気温を示す表示板を見たら32度とあったから、どうりで今日は暑いわけである。

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