〇晴れ。近ごろカメムシの姿を見るようになった。猛暑でめっきり見なくなっていたから、朝、玄関前に鮮やかな緑色のカメムシが点々とする光景に少したじろいでしまった。
カメムシの害、といっても外刺激を与えたときに発する悪臭ぐらいで、大したものではないのだが――取り込んだ洗濯物に付いてきて、それが下着だったりしたら悲劇だが――どうにも形といい、色といい、生理的嫌悪を感じずにはいられない。
夏過ぎて秋来る。私は四季のなかでも読書に最適な季節の秋冬を好む。殊更に冬は良い。とはいえ、そんな好ましき季節でも欠点はある。
そのひとつが、カメムシである。