日記:2024年3月22日

〇晴れ。今日は暖かく緩やかな風の吹く春の日で、これは時節柄を考えれば自然なのだけれど、昨日吹雪いたのを思えば不自然、というより奇怪に思える。とはいっても春らしい空に変わりはなく、まだ多少の肌寒さはあれど、気持ちのいい天気だった。

〇山田風太郎『警視庁草紙』読了。
 以前、山田風太郎は『人間臨終図巻』に柴五郎を書かなかった、と日記に記したが、やはり別のところで――つまり『警視庁草紙』作中にてほぼそれらしいことが書かれている。
 ――臨終の時にあって柴五郎の脳中を占めていたのは少年時代の悲劇であり、それは世界大戦や日本敗戦に比して勝る一大事であったという洞察である。

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