〇雨。終日雨の降る。今日はGW中日の最後の平日だった。仕事はあまりない。昼過ぎにはだいたい片付いたから早仕舞いになった。
〇昼前、職場の外を傘を差さずうろつく男たちがいた。不審だったから通報しようかと考えていたら、職場にやって来、警察手帳を見せて「このあたりの監視カメラのあるお宅はどこか」と尋ねてきた。私の職場には監視カメラが付いているが、他は一般民家ということもあり、カメラの有無までは分からない。お向かいの家には付いているようだが、あるいはダミーかもしれぬ――とそんなふうに答えると、警官たちは礼を言い、再び雨の中へと去っていった。
さて、後で考えるに、これは少々不用心だったかもしれない。
警察手帳を見せられたからといって、私はべつに最寄りの警察署に彼らが本物であるかどうかの確認をしたわけではない。その警察手帳がそれらしく作られたダミーという可能性はある。実際、そういう事件を聞かないこともないのだから。
もし、警察手帳がダミーであれば、当然警官たちも偽物となる。
とすれば、彼らの聞いてきた話の意味合いが真逆のものに変わる。
恐ろしい話だが、実際にそういう状況に直面し、「アナタたちが本物か偽物か判別が出来ないから、署のほうに確認させてもらう」とは言い出せないものだ。
少なくとも、私は言えなかった。これは多分に私の性格的なところもあるが、存外に勇気が要る決断ではないだろうか。
彼らが去った後、そういったことを考えたが、私は私の疑問にフタをした。率直に言えば、答え合わせの先送りである。
その疑問の答えは連休明けに出る。