日記:2025年3月3日

〇雨。気温が温暖になったと思えば急に冷え込んだ。朝から肉体が変化についてゆかずふらふらしていた。

〇小寺無人『アガシラと黒塗りの村』読了。
 因習残る村で起きた殺人事件の謎を、古文書調査のため村に訪れていた主人公(余所者)が解くという作り。話の筋が王道なら進行も王道で、奇を衒うことなく堅実に事実を積み重ねて真相に迫ってゆく。
 いわゆるオカルト要素のあるミステリーは、大抵物語が進むとどちらかが陳腐化するきらいがあるが、今作では結末まで両者の均衡が保たれており、絶妙な緊張感を持って読むことができた。核心たるオカルトもいわゆる超自然現象ではなく、現実に発生し得る地に足のついたものであったのも好ましい。総じて良い読書だった。

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