〇晴れ。今日は一日家に籠っていた。
毎日曜日のことながら読書なりゲームなりのインドア趣味で一日を使い切れるのは驚嘆に値する。
むろん、これは私が、というわけではない。逆に私のような、自身の趣味にすら自堕落な人間であっても、部屋から一歩も出ずに享受し得る娯楽があるということへの感動である。
それらの娯楽は間違いなく勤勉な人々によって作られたものであり、それらをベッドの上に寝転びながら片手間に消費する状況はよくよく考えれば奇妙であるし、この奇妙さこそ「現代的生活」なるものかもしれない。
〇ふと――山田風太郎『人間臨終図巻』もしくは何かのエッセイだったか――おそらく『人間臨終図巻』のアフォリズムの一つだと思うのだが、「人間の死の記録を寝転びながら読む」云々という言葉を思い出した。
自堕落な私だから、わざわざ本棚から該当書籍を引っ張りだして確認はしないが。