日記:2024年12月15日

〇晴れ。『戦場のメリークリスマス』を観た。月並みの感想になるが、やはりラストシーンが良い。意味ということではなく、ただ映画が良い。
 ハラの「メリークリスマス、メリークリスマス、ミスター・ローレンス!」でピタリと世界が静止し、あの美しいMerry Christmas Mr. Lawrenceの旋律が主張を始め、物語は終わる。
〈無理解と誤解、憎悪と復讐〉により損なわれようとするものが、〈理解と和解、親愛と感謝〉によって救われる。一度目は命を、二度目は魂を。
 私はハラの最後の言葉を、言外の命乞いとは思わない。あれは述懐である。述懐だから、英語を覚えたハラは、かつての声と発音で言ったのである。――あのとき貴方が命を救われたように、いま私も魂を救われました。
 映画において、この述懐に含まれるニュアンス――〈理解と和解、親愛と感謝〉を伝える言葉は「メリークリスマス、メリークリスマス、ミスター・ローレンス!」の他は無いと、そう思った。

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