日記:2024年10月13日

〇晴れ。今日になって、やっと疲労感が取れたように思う。精神的疲労は一昨日昨日で回復していたが、肉体の方は不調だった。
 不調の原因はハッキリしない。急に気温が下がったこと、晴れ間は見えるものの低い気圧――つまり季節の変わり目が、強いて言うならば不調の原因になるだろうか。

〇夕、外を歩いていたら背後から「ドーン」と音がした。
 振り返ると、人がうつ伏せに倒れている。
 その人は覚え違いの回復体位のような姿勢で呻いていた。呼び掛けると返事はあったが、どうも顔を直に地面にぶつけたらしく、口あるいは鼻から出血していた。
 人通りのある場所だった事が幸いし、事態に気づいた何人かが集まってきた。急病人は「大丈夫です、大丈夫です……」と繰り返すが、とても大丈夫な様子ではない。
 誰かが呼んでくれたのだろう。すぐに近所の交番から警官がやってきた。警官は、事件性の有無や倒れた人の持ち物の確認をした後、急病人への呼び掛けを引き継いだ。
 それから少しして、救急車が来た。
 急病人の「大丈夫」は黙殺された。脳震盪を起こしていたように思うから、もとより病院行きは避けられなかっただろう。
 急病人が倒れた原因は分からない。なにせ私が見た時には、事は全て済んでいた。私は薄ら事後処理に係わったにすぎず、それすらも木偶の坊の様だった。

〇人や物の倒れるオノマトペに「バタン」というのがあるが、人――それも成人程度の質量を持った物体――が倒れる音は「ドーン」だった。

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