日記:2024年9月18日

〇晴れ。最近は仕事帰りの空を見ればほんのり秋の夕暮れ模様である。といっても暑さは相変わらず夏のもので、今日も最高気温は30度を超えた。
 秋といえば、食べ物の方はもうすっかり秋めいている。スーパーに行けば、新米をはじめ、栗にキノコにイモ類、梨やぶどうなんかの果物がたくさん陳列されているのを見るようになった。秋のものはうまい。
 いや、秋に限らず旬のものはどれもうまいのだが、ことさらに秋は食欲をそそられるものが多いように思う。

〇彬子女王『赤と青のガウン』を読む。皇族である著者の英国留学生活の記憶を飾らず綴ったエッセイである。
 抑制された筆致で書かれた内容はバランスがとれていて嫌味がない。また語り口は軽妙だが軽薄に堕ちることなく、むしろ気高さを感じる部分もあり読感は好ましい。
 質の良い娯楽を提供してくれる一冊だった。

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