〇晴れ。今日は一際暑かった。地上を焦がす太陽の光から逃げるようにして冷房の効いた屋内に籠っていた。
そうして、東北地方の大雨による災害報道を観た。報道によれば、今日一日の東北地方の雨量は、一部地域では平年七月分に達するという。幾つもの河川が氾濫し、堤防の決壊によりあふれた濁流は橋を流し、田畑を浸し、道路を壊し、町に流れ込んだ。
私は、冷房の効いた部屋で、テレビ画面に映るその映像を観た。
観て、私は東日本大震災のことを思い出していた。より正しく言うなら、黒い津波が、町を構成する総てを呑み込む、あの恐ろしい映像を。
こういったとき、私は無力感を感じる――それから心底安堵せずにはいられない。被災地の人々が一人でも無事であるよう祈りつつ――嗚呼、私じゃなくてよかったと、思わずにはいられない。